2020.12.28

伊勢に来たのは、内宮に架かる宇治橋鳥居の中から
朝日が昇る(この時期しか見られない)を見るため
にやって来たが、今朝は生憎の雨模様で、明日も一
度仕切り直しで、伊勢志摩観光に切り替えた。

DSCF9912まず訪れたのは、猿田彦神社
地図  神社の祭神猿田彦大神
は、ものごとの最初に御出現
になり万事最も善い方へ“お
みちびき”になる大神で、古事

DSCF9911記、日本書紀などにも「国初
のみぎり天孫をこの国土に御
啓行(みちひらき)になられ
た」と伝えられています。天
孫降臨を啓行された猿田彦大

神は、高千穂に瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を御案内
した後、天宇受賣命(あめのうずめのみこと)と御一
緒に本拠地である「伊勢の狭長田(さながた)五十鈴

DSCF9914の川上」の地に戻り、この地
を始め全国の開拓にあたられ
ました。簡単に言えば、猿田
彦大神は“みちひらきの大神”
といわれています。日本神話
における天孫降臨の際に、天照大神の命を受けた瓊瓊
杵尊(ニニギノミコト)を高千穂へと導いたのが猿田彦
大神なんです。
“みちひらき”ということで、人生の道
(仕事や学業)を良い方向へ導いていただける。


DSCF9915ご本殿の手前に八角形の石柱
がひときわ目立つが、昔の神
殿跡の印で“十干十二支”で方
位が刻まれ、神社で最もパワ
ーが集中するポイントです。

八角は方位を意味し、猿田彦大神の方位除の御神徳
を仰ぐもので、ここのご本殿、手水舎や
大鳥居の柱
も八角形で作られているほどです。また八角形の

の触り方は、風水では、仕事運「亥→卯→未」、金
運「巳→酉→丑」、家庭運「申→子→辰」、人気運
「寅→午→戌」と言われています。


DSCF9916こちらは「たから石」。宝船
の形をした石の上に富を象徴
する白蛇が乗ったように見え
ることから特に縁起が良いと
されていますが、早朝故、拙

者には解らなかった。猿田彦大神の姿は、
鼻の長さは
(ななあた=一咫≒親指と中指とを広げた長さ)
背長は七(ななさか)、目が八咫鏡(やたのかがみ
=三種の神器の一つ)のように、また全身が赤酸醤
(あかかがち=ほおずき)
のように照り輝き、天狗の
ようであったと『古事記』に記され、古来では、雷鳴
のことを天狗の吠える声と言い伝えていた

DSCF9911猿田彦神社境内にあるのが、
佐瑠女(さるめ)神社。御祭
神は
古事記』では天宇受賣
命、『日本書紀』では天鈿女
命と表記する(アメノウズメ

DSCF9917ノミコト)で、天孫降臨の際
に猿田彦大神と最初に対面し
た神様で、それよりも“天照
大神が天の岩戸に籠もられた
際に踊った神様”と言ったほ

うがピンとくるかな、高千穂の夜神楽で何度も見て
いるから知ってます。芸能や縁結びの神様とされ、
熱心に参拝する女性の姿が多く見られ、また絵
馬に
描かれるのは「みちびきの舞」で、明治天皇の皇女
・北白川房子様御参拝の時にお詠みになった御歌に
作曲、振付をした猿田彦神社独自の舞いです。願い
を良い方向に導く想いが込められています。

一度で良いから神社の奥にある御神田と呼ばれる田
んぼで、毎年5月5日に行齋行されるの御神田祭(

重県無形文化財指定)を見てみたい
。八乙女(8歳の
8人の童女)が持つ稲苗を、桃山時代の民族衣装を身
にまとった植方が囃方の田楽にあわせて植える美し
い様子を見ることができます。


神宮参拝後には必ずここにも詣でて、ものごとの最
初に現れ、万事良い方向へお導きになる猿田彦大神
様で年始のお参りをし、縁結びの神様・佐瑠女神社
で良縁も祈願しましょう。