2014.11.23

『歩いていこう旧中山道五十六次』も今日で完結となってしまう

東海道五十三次を歩き終えた瞬間は二度と街道歩きするもんか・・・思ったほど疲れていたが

今はまだまだ余力が有り余っている

本来ならゆっくり歩きたいところだが、夜 式根島で会った青年と久しぶりに会う予定になっているため

急ぐ日程となってしまったが、十三峠には参った

どうしてどうしてこんな過酷な道が一番最後になってしまったか自分を自分で責めると言うより呆れてしまった

ああ とうとう1区間だけになってしまった

早く歩き終えたい気もするが 何か忘れ物している気にもなる今日この頃だ

さあ 残り3里(約12粁)頑張って歩みだそう

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連日の30粁超は体に堪える  11:09  地図

まだ道が平坦だから苦にならずに歩けるがこの先峠

道はないことを願う



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11:18  地図

まもなく平岩の辻という交差点を直進。坂を上り初めて120m地点で

砂利道が現れる。この砂利道こそが旧中山道であった


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11:23  地図

またどうしてこの尾根道のような所を通るんだろう

見下ろせば下方に舗装道路がある。多少迂回するにせよ高低差の無い道

                の方が楽なんだが・・・
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自らの希望で歩き始めた中山道だが 神は拙者にどんな試練を与えようと

考えているんだろか  上り坂の試練は充分耐えてきましたが、まだこの先

も上り坂が続くようだ (誰か助けて・・・)


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11:25  秋葉坂の三尊石窟

祀られているのは馬頭観音や観音坐像など3体。

行き交う人々や牛馬の安全を往時から今も見守っていた。


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11:32

また出た『熊出没注意』の看板。これを見ると意識しちゃうね

今までどってことなくすいすい歩いていたが、木の葉がざわめく音にたじ

                ろいでしまう

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すると街道脇に捕獲器が設置してあった。

恐らく猪などの小動物用と考えられ 熊用ではないと思われる




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11:40  鴨之巣一里塚

雑木林の中を落ち葉を踏みしめながらの徘徊が続くが、上り坂さえなけ

れば快適な道


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12:00

ふと道路の模様に目が止まった。消石灰で描いた矢印は、旧仲仙道を示

しているではないか


矢印の痕跡状態からして昨日旧中山道を歩く企画があったのかな

検索したがヒットしなかった

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12:04  地図

津橋集落の状況が書いてあった。47世帯とは少ないね



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養老鉄道へ乗って養老公園へ行こう』

思い出した赤坂宿手前にあった駅 東赤坂駅が養老鉄道だ

おお 実施日は今日だったのか


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12:06  地図

旧中山道そのものの道

ここからまた山の中へ入っていく  細久手宿から1時間経過と言うことは


DSCF9126あと2時間だな

それにしても大湫宿でご夫婦に会って以来誰ともすれ違いはもちろん住民

さえもであわない。こんな山の中で独りは嫌だし寂しすぎる



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12:18

街道沿いに農場があったが、そこで目に止まったのが白いとんがり帽子の

小屋?数を数えると沢山あり可愛いのか異様なのははっきりしない光景


もしかしてこれってサイロ? 本来は、とんがりを下にして使うのかな

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12:24

馬の水飲み場




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12:26  突如車が沢山止まっていた  地図

ここは人気レストランらしい

店名:ラ・ブロヴァンス


幾度となく峠を越えてきたため 店内に入ろうとする気力も失せてしまい通過してしまったが

手作りケーキは早々に完売になってしまう山のレストラン

店に向かう道は決して綺麗な道ではないのに人が集まると言うことは凄いことだ

2015年に創業20周年を迎える本格派の人気店だった

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12:30

唄清水




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12:34

坂を下ると今度は『一吞みの清水』があったが飲水禁止となっていた

須原宿みたいに手軽に水が飲める環境って素晴らしんだね


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12:37






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12:40

ったりしていたのだろうか。


 


 
すると1軒の雨戸が閉ざされた家があった、ここは安藤広重の「木曽海

道六拾九次  御嶽宿」
のモデルとなった場所だと云われている。




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12:51

十本木茶屋跡




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12:46

揺(うとう)坂




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12:53  耳神社  地図

本当は素通りしようかなと思ったが 母が補聴器を付けていたため

拙者も年を取ったらお世話になるのかな・・・と思って体に鞭打って階


DSCF9142DSCF9141段上りお参りしました

お供えしてある錐を借りて耳(患部)にあてる

のだそうだ。



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これが錐です

耳の病気に錐とは、塞がった穴に風穴を開けるのかな。




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12:57  地図  地図

まもなく牛の鼻欠け坂という難所です




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この坂が地形の境界部

江戸へ向かう道は山間の険しい道、京へ向かう道は平坦な道となって

いくのです


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地図  牛の鼻欠け坂を過ぎると一気に田園風景と様変わりした

濃尾平野(のうびへいや)とは、岐阜県(美濃)南西部から愛知県(尾張)

北西部にかけて 広がる平野である。地質学的には木曽三川(木曾川・長

良川・揖斐川)により形成された 沖積平野であり、その土壌は肥沃である。

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田園風景の中に民家が点在しいているなと思っ

たら一気に住宅地に変わっていく。

御嶽宿は近いのかな 13:35


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街道沿いに古民家が現れるようになった

すると こんな看板が『みたけ華ずし』?

調べると海苔巻きを使った色彩豊かな寿し


DSCF9152拙者の住む下総の國、隣国に安房国があるがそこにもこの花寿司に似

た房総巻き?なる御鮨があった。正式名を太巻き祭り寿司です





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13:46  地図

古民家が2棟連なっている、

ここは『商家竹屋』といい、江戸時代からの豪商


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の建物で、江戸時代の建築様式を色よく残して

いる。




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13:52  御嶽宿本陣跡に到着  地図

着いた~。細久手宿から遠かったな

日本橋から数えて中山道49番目の宿場町


 本陣を務めたのは野呂家の本家。先ほどの商家竹家さんが分家であった。

建物は今までに2度改築され往時の面影は残っていないが、立派な門構えは当時の面影を

色濃く残す。

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本陣の隣に『みたけ館という郷土資料館がある

ここは元脇本陣があった地でもある。

ここへは 2014.6.21 に観覧済み


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13:58  名鉄御嵩駅に着いてしまった

中山道五十六次 草津宿から三条大橋間は東海道五十三次の際に歩

いているため割愛させてもらったが、これで中山道五十六次も完歩とな

った。

でもETC割引率変更があったため順送りと行かなかった街道歩きだが、最後の最後にこんなハー

ドなコースが残ったなんて拙者らしく呆れて笑いが出たんだ


今こうして東海道五十三次、中山道五十六次を歩き終えて回顧すれば

両街道に言えることだが 意外と歩かれる人が少なくなかなか観光資源として成り立たない

そして時代の流れ(開発)と言ってこの街道を破壊する行為が悲しかった

いくら観光資源として価値がなくても大切な歴史資料 後世にまで大切に残して欲しいと願うも

古民家は我々が思うよりも冬は寒くて生活するのが大変。今の世帯から次世代に変わっていく

ときに果たしてこの古民家はどうなっていくか心配だね

大切な文化財を残すには、国などの古民家に対する援助、補助が必要になってくるのかな




次はどこ歩くの?

次はまず無いネ

今回を持って街道歩きは完了し 来年は、また違った楽しみを見つけ日本中を旅してみたい

年末年始には四国へ行くが 八十八ヶ所巡礼は自宅から遠すぎて無理がある

2015年になってからゆっくり考えることにしよう

長い間ご覧頂いた『歩いていこう旧中山道五十六次』はこれにて終了いたします

ありがとうございました。