2014.11.22

『歩いていこう旧中山道五十六次』も今回
の旅で完結となってしまう。東海道五十三
次を歩き終えた瞬間は二度と街道歩きする
もんか・・・思ったほど疲れていたが、今
はまだまだ余力が有り余っている。このま
まならまだまだ歩けそうだ。時が経つとい
うのはこんな物かも知れない、ゆっくり鑑
賞しながらの旧中山道五十六次も今こうし
て一日目の行程を終えてしまった。最後だ
からゆっくりと思っても時は経過してしま
う、だからこそ今を一生懸命に生きよう。
時間があるなら未知の地へ出掛け、グルメ
を堪能するもよし徘徊するもなおよしだ。
休日家でTVや昼寝は成るべくなら止めよ
う(だが、時には妻の顔色を伺わなくて
は為らないときもある)人生にはリハー
サルがないんだ。本題へ戻ろう。
今、大井宿本陣前を通過、ここには二回
目の枡形があった。今日はもう少し恵那


DSCF8985駅まで向かいそ
こから電車に乗
って本日の出発
地南木曽駅に戻
る予定であった。


DSCF8982
すると旧街道沿
いではこんなイ
ベントが開かれ
ていた。のれ
んアートコンテ


スト」
 全国から公募で集まったのれん
を、長島橋から大井宿本陣跡までの中山
道の各商店や家の軒先に掛け、通りを歩
く観光客らに、気に入ったのれんを投票
してもらうコンテスト。個性あふれるの


DSCF8983れんアートが道
を彩り、目を楽
しませています。




DSCF898414:20  地図

ここは「ひしや
資料館」で、中
山道・
大井宿の



DSCF8986有力な商家であ
った古山家住宅
を改修・復元し
建築当初の状
態に限りなく近


づいています。
資料室には、当時の商業
の様子や当主がたしなんだ俳諧について
古文書を中心に、また、大井宿や近隣村
の特色に触れる資料などが展示してあり
ます。この「ひし屋」は平成9年に恵那
市の文化財に指定された。 
古山氏は、地
銀の十六銀行設立にも係わった名士でも
あった。


DSCF8987暖簾コンテストは
疲れた体にビタミ
ンを与えてくれる。
こんなもんと言っ
ては失礼だが、町


の人みんなで宿場を盛り上げようとする
心意気がひしひしと伝わってき初めて訪
れた拙者の心を和ませてくれる。


DSCF8988こうして色々な
暖簾を見ている
と幼稚園児から
大人の力作まで
様々だ、果たし


て暖簾に求められる図柄って何だろう。
暖簾は飲食店の入り口にも掲げられるこ
とが多いが一番多いのは民家で
の使用例


DSCF8989だろう。だから
こそ、みんなが
心温まりいつし
か笑顔になって
いくような作品


がいいね。でも、これらの作品に一票は
難しかったし長島橋まで歩いてみないと
結論は出なかったよりも出せなかったが
正しいかな。


DSCF8990暖簾の掲げる宿
場内には、格調
高い本陣正門や、
格子戸のある庄
屋宅、旧家や旅


DSCF8991篭屋などが今で
も面影をしのば
せていてこの暖
簾ととても調和
が取れた素晴ら


BlogPaintしい街並みだと
思う。旅館いち
川さんのT字路を
曲がるここが3度
目の枡形であっ


DSCF8993
た。地図
14:31 市神神社
前が4度目の枡形
道である。
地図




DSCF8994DSCF8995









DSCF8996
DSCF8998









DSCF89975,6度目の枡形を
通過するとここ大
井橋に出る今でこ
そ立派な橋になっ
ていたが往時が木


を渡しただけの簡素な橋だったそうだ。
 地図


DSCF899914:38 地図
あっここ、東海
道五十三次歩き
終え帰り道に秘
境駅で名高いJR


飯田線小和田駅に向かう際に偶然立ち寄
っていた場所だった。あの時は『二度と
街道歩きなんかするもんか』と言うほど
疲弊していたが・・・まさか翌年に歩い
ているなんて想像も出来なかった。


DSCF9001今日の徘徊はこ
れでお終い。明
日は、中山道五
十六次の千秋楽
となる。楽しみ


と言うより寂しさの方が増している。
ああ 終わっちゃうよ。

★★★★★★★★★★★★★★★★★

2014.11.23

『歩いていこう旧中山道五十六次』も
今日で完結となってしまう。東海道五
十三次を歩き終えた瞬間は二度と街道
歩きするもんか・・・思ったほど疲れ
ていたが、今はまだまだ余力が有り余
っている。本来ならゆっくり歩きたい
ところだが、夜 式根島で会った青年
と久しぶりに会う予定になっているた
め急ぐ日程となってしまった。


DSCF90095:27 眠いよ~
寒いよ~。現在
の気温は2℃まで
冷え込み、どお
りで寒い訳か、


日中18℃まで上がるらしいので、この気
温差はちょっと辛いかも知れないな。


DSCF9010そんなこと言って
られない。今日は
御嶽宿(31粁)ま
で歩きその後伊那
市まで行かなくて


はならない。御嶽から先は2014.6.21完歩
済みでここ大井宿から御嶽宿間を歩き終え
れば中山道五十六次も全て繋がってしまう
訳だ。


DSCF9011晩秋のこの時期は
日の出が遅い為当
たりは真っ暗。寂
しいよ!怖いよ!
誰か助けてアンパ


DSCF9013ンマン・・・
あ 暖簾が出しっ
放しであった。
夜間片付けないん
だね。


DSCF9014すると暖簾コンテ
スト投票所があり、
早朝の今でももち
ろん投票すること
も可能だったが一

DSCF9012つを選びきれなか
った為今回は棄権
することにした。





DSCF9015これが投票用紙
で、本陣跡から
長島(おさしま
)橋までと意外
と長い距離を全


てを見て記憶して厳密に一票投じるのも
大変な作業だね。


DSCF9016
5:55  地図

坂の上交差点




DSCF9017旧道はこの階段
を上がって行く。
往時は小高い坂
上にあったのだ
ろうが、今は削


された交差点となっていた。なかなか明
るくならない、夜明け前が一番暗いと言
われるように真っ暗だ。


BlogPaint6:07 地図 旧
道は右へと逸れ
ていく、少し前
からカメラのバ
ッテリー不足と


表示された。そういえば昨日も同じ症状
が現れ撮影時間を短時間にして小電力で
何とか熟してきたが、今日もだった。昨
夜間違いなくフル充電してあるはずなの
に何故?とこのときには思い当たる節が
なかった。後で気が付いたのだが外気温
が低くいくらポケットに入れてあったカ
メラのバッテリーが寒さで機能していな
かったんだ。いざとなればipadのカメラ
もあるが、ipadを使いすぎてバッテリー
切れだけは避けたい、ネットが使えなく
なると道に迷うことだけではない路頭に
迷うことになり兼ねない。それだけは避
けたい。だが折角の工程を画像に納めら
れないのも辛い。節約しながら撮影する
しか方法はなかった。


DSCF9020この先の峠越えが
あることはこの時
点では知るよしも
なかった。
地図


DSCF9021東の山並みが明る
くなってきた東雲
の時が近づいた。
日の出はまだ遠い
な。


DSCF9023JRの踏切を越える
と一気に田園の中
を進み中央道ガー
ド下へ歩を進める。
この頃からだんだ


ん寂しい山道になっていく、やっと足元
が確認できるくらいの明るさになったこ
とに胸をなで下ろした。


DSCF90246:13 『これより
西十三峠』の石碑。
この先峠道としか
思っていなかった。
中山道の難所は、


碓氷峠、和田峠は攻略済みで、今更恐るる
にたりないものなどなかった。


DSCF90256:16 十三峠と言
ってもたいしたこ
とないと思ってい
たが、未明の山道
は何か異様な不気


味さがある。間違っても出会す人などいな
い。出会すといったら熊か猪だろうの心配
が浮かんできてしまったら、余計恐怖感が
増してきた。桑原、桑原。


DSCF90286:23 槇ヶ根一里
塚到着。やっと明
るくなってきた。





DSCF9029日の出は近いな!
そして今日もいい
天気になりそうだ





DSCF90306:24 槇ヶ根一里
塚を越えると尾根
沿いの道に変わり
素晴らしく展望が
いい。すると桜百


DSCF9031選の園の石碑が建
立されていて、辺
りの樹木は間違い
なく桜の木であり
、春には素晴らし


DSCF9032い眺望が拝めるこ
とだろう。







DSCF9033するとメガソーラー
発電装置があった。
 地図 大震災後、
国の政策で始まっ
た再生可能エネル


ギーだが、ここに来て雲行きが変わってき
た。国はもっと一貫とした政策をとって欲
しいものだ(我が家の屋根にもソーラー発
電が乗っている)また最近は電気ケーブル
盗難事件が多発しているとニュースで報じ
ていた。



BlogPaint6:36

建設会社脇の草道
が中山道である。




DSCF9035
木の葉の絨毯の中
を進む。





DSCF9036
6:39

槇ヶ根立場跡




DSCF90376:40 立場跡の先
に「追分道標」

ある。地図 ここ
は伊勢・名古屋へ
行く下街道
との追


分。上街道
(中山道)を通るより4里ほど
近かったことから、たいへん賑わった街道
であったそうだ。


DSCF9038異様な土模様??
これは猪が、土中
の虫を探して鼻で
掘り返した痕跡だ
と勉強済み。勉強


済みはいいが・・・と言う事は猪が生息
する山だと再確認し、恐ろしくもなった。


DSCF90396:49  姫御殿跡
ここは祝峠
といい
、展望がよいので
旅人にとって格好
の休憩地であった


DSCF9040
そうだ。お姫様が
通行するときは、
ここに仮御殿を建
てて休憩されるこ
とが多かったのだ


DSCF9041
とか。6:52 地図
姫御殿先に『首な
し地蔵』があるが
、縁起でもないと
そそくさと通過し 


DSCF9042
てしまった。
7:06 やっと朝日
が降り注いできた
。暖かいな、暖か
いは何よりのご馳


BlogPaint
走で明るくなった
ことが何より嬉し
かった。四ッ谷集
落の中を通過し再
び山中へ入ろうと


DSCF9044していた。 地図 
ここらであの十三
峠の意味が別もん
だと疑惑が湧いて
きた。もしかした


ら13もの峠道が連なる道なのかな?


DSCF90457:21
紅坂一里塚






DSCF9046








DSCF90477:31 地図 藤
川を渡り国道に
出ると、道路向
こう側に見える
のは「藤村
(ふ


DSCF9048
じむら)高札場
跡」。こんな山
奥にも民家があ
った。ここは深
(ふかがや)


という集落。たまたま住民と会話が出来
た。この辺の田畑には電気柵が沢山ある
が猪が田畑を荒らすんですか?
“猪も鹿も沢山いて困っている、猪などは
最初は効果あったが電気柵も最近では怖
がらなくて困っている”今日展示会があり
最新式の猪除けがあるんで見に行ってく
るそうだ。“そうそう 熊が出るから注意
して行きなさい”と教えられた。

鳥獣害対策と野生生物の専門家による鳥獣
害防止の”知恵”を発信するブログ




BlogPaint7:33  旧道は深
萱集落内へ入って
いく。





DSCF9050DSCF9051








DSCF9052DSCF9053








DSCF90547:53  地図
ここから瑞浪市。
ここまでいくつ
もの坂を上り下
ってきたことだ


ろう。もう少しいい道は無かったのだろ
うか?確か平行して木曽川の流れがある。
河川敷は洪水の影響があるため無理とし
てももう少し平坦なところを歩けたはず
なのに どうしてこんなに困難な道を作



BlogPaint
ったの?それと
も参勤交代をよ
り大変に仕向け
たのかな。




DSCF9056
8:00
観音坂は、とても
整備された坂。瑞
浪市は中山道の価
値をとても理解し



DSCF9057
ている。








DSCF90588:19
炭焼き立て場跡







DSCF9059集落のとある民家
の納屋に『シバタ
式脱穀機』のホー
ロー看板があった。
柴田三代治と農機


生産. 株式会社柴田商会の創立 ... 兵庫県
. 上郡町 
 柴田工業
上郡町においても、犂(すき)や踏車(ふみぐ
るま)、千歯扱(せんばこ)き、唐箕(とうみ)な
ど 、町外各地で生産された特色ある農機具
が広く使われていた一方、柴田三代治(みよ
じ) 氏らによって、株式会社柴田商会が設立
され、除草器や足踏脱穀と、ここまでしか
解らなかった。



DSCF9061
旧道は中山道ゴル
フ倶楽部の中を通
っていた。地図




DSCF9074旧道を歩いていた
らロストボールが
これだけ落ちてい
た、これって今朝
は拙者が一番最初。


でも昨日は・・・恐らく日中歩いた方がい
たら拾っていたと思う。でもゴルフをプレ
イする人は日中だけ。これらの要点を想像
するに、昨日旧道を歩いた人はいなかった
筈。それだけ旧道を歩く人は希でこの旧中
山道は実際には観光資源にはならないって
事だ。



DSCF90608:35
樫ノ木坂  坂が
多すぎてもう何が
何だか解らない。




DSCF9064DSCF9065








8:45 阿波屋の茶屋跡に到着。やっぱり
瑞浪市教育委員会は偉い。


DSCF90668:48
街道際に『尻冷や
し地蔵』が鎮座し
ている。ここは旅
人にとっては貴重



な清水の湧き出る場所。この清水に感謝し
て建立されたのだそうだが、清水で尻を冷
やしているように見えるので、こんな愛称
で呼ばれるようになったのだとか。


BlogPaint8:50 地図 もう
すぐなんだけどな
大鍬(おおくて)
宿、なかなか着か
ない。



DSCF90688:53
しゃれこ坂







DSCF90699:01
ここに来て初めて
十三峠の意味がわ
かった。十三峠と
は峠の名前ではな



く十三もの峠が連なった山道のことを言う
んだと・・・


DSCF9070東海道の時もこの
中山道も一緒、予
習しないで行き当
たりばったりの旅
、この石碑がある



ということはここが京側入り口と言うこ
とだ。つまり十三峠を通過し終えたんだ。
ああ疲れた。



DSCF9071
大湫(おおくて)
宿到着。東に十三
峠、西に琵琶峠に
挟まれた山間部に



DSCF9072
小さな宿場町タ
イムスリップし
たかのような街
並みを見るにつ
れ中山道五十六


次の旅は時間旅行という名のトラベルな
のかも知れない。


DSCF9073
9:05 大湫宿本陣
跡に到着といって
もここは小学校の
校庭で、昔はここ



DSCF9075
に本陣が建ってい
た。日本橋から数
えて中山道47番目
の宿場町だが、そ
の本陣に関する説


明看板や石碑など一つも掲げてらてれなか
った。早朝の3時間半の峠歩きは堪えた。
でもどうしてこの道が、『歩いていこう旧
中山道五十六次』の完結道になってしまっ
たんだろう。最後の日はもっと楽なコース
を選べはそれこそ、楽だったな中山道と次
の期待も膨らむがあまりにも過酷すぎたこ
の道。独りニタニタ笑いがこみ上げてきた
んだ。最後の最後にこんな過激な道を歩く
なんて拙者らしいと言えばそうかも知れな
い。ああ 疲れた。暫し休足してから旅立
つとするか。