2013.11.30

今伊勢神宮 外宮に参拝を終えて車に戻ろうとした
ら神社があり参拝することにした。
DSCF4944茜社(あこねさん)と刻ま
れて鳥居が幾重にも立ち並
んでいるため足を踏み入れ
てみた。地図
通称「あこねさん」と呼ば

れる茜社。中には豊川茜稲荷神社と茜牛天神が祀ら
れています。「あこねさん」は食物・穀物に、「お
稲荷さん」は商売繁盛に、「牛天神」は菅原道真公
由ゆかりのお社で、学業成就にご利益があります。
茜社は伊勢市の山田地区にある山田産土七社の一つ
で、御神宝には獅子頭(三重県指定有形文化財)を
有しており、毎年御頭神事の際に用いられます。古
くから赤畝の社として鎮座し、「赤畝(あかうね)
」がなまって「あこね」となり、「茜」の字があて
られたそうです。豊川茜稲荷神社と言うのか!豊川
稲荷と言えば『歩いていこう旧東海道五十三次』で
道草として立ち寄っていた商売の神様でもあった。
外宮敷地内に鎮座する神社だが外宮の管轄ではな
い。ここも商売の神様として熱心な信者が参拝ご祈
祷を受けていた。豊川稲荷と言うことで沢山のキツ
ネの置物が奉納されている。

DSCF4939「茜社(あこねやしろ)」
の宮司が2012.10.1付けで
、女性の鈴木瑞穂さんにな
った。伊勢市の神社内では
初の女性宮司となる。

伊勢の人からは「あこねさん」と親しまれる「茜社
」は、もともとは外宮(豊受大神宮)の摂社だった
が、明治初期に神宮から切り離され正式に1952(
昭和27)年に宗教法人格を取得し完全に独立。そ
の後、豊川町、旭町、藤里町の住民らの氏神とし
て信仰される。主祭神は「天牟羅雲命(あまのむ
らくものみこと)」と「蛭子命(ひるこのみこと
)」。天牟羅雲命は天上から水を持ち帰ったとさ
れる水(飲み水)の神様。蛭子命は、伊耶那岐命
(いざなぎのみこと)と伊耶那美命(いざなみの
みこと)との間に生まれた神。右手に釣り竿を持
ち、左手に鯛を抱える七福神の一人「恵比寿」神
と習合・同一視される。そのほか境内社として、
宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)を祭る「豊
川茜稲荷神社」、学問の神様・菅原道真を祭る伊
勢唯一の「天神社」がある。鈴木さんは、1993年
に神職となり、1995年6月から茜社の禰宜(ねぎ)
に。前宮司の藤本昭さんは鈴木さんの父。宮司就
任にあたり鈴木さんは「宮司の仕事はまず、神殿
の扉を開くこと。実際に宮司になってみて神との
関わりを深く受け止めるようになった。これまで
宮司の代わりとしてさせていただいていたが、扉
を開ける行為にも重責を感じる」と話す。「神に
感謝し、自分の思いを手で書いてもらおうと4月
から、『ねがい箱』を設置し『ねがい袋』を用意
した。一番に願いを入れてくれた人が東北の人だ
った。復興への願いを神に届けた。社務所の一部
を一般に開放し、庭園を眺めくつろいでもらえる
ように現在、部屋を改装している。11月には休ん
でいただけるようになる」と新しいことにも積極
的に行動する。「神様が一番喜ばれることは、人
々の笑顔が絶えない賑わい。たくさんの人に参拝
してもらえるような神社を目指したい。外宮のす
ぐ隣なので気軽に立ち寄っていただければ」とも
話す。神社本庁(東京都渋谷区)によると、宗教
法人で同庁に登録する全国の神社の男性宮司は
9,829人、女性宮司は645人(2011年11月末時
点)。三重県神社庁(津市鳥居町)によると、県
内の女性宮司は22人。うち広域伊勢志摩圏内に
は、多気郡に2人「宇爾櫻(うにさくら)神社」
(明和町大字有爾中)、「相鹿上(おおかがみ)
神社」(多気町相可)、度会郡に1人「八柱神社
」(度会郡南伊勢町古和浦)、鳥羽市に1人「八
幡神社」(鳥羽市桃取町)、計4人が活躍するが
、伊勢市と志摩市にはいないため、鈴木さんは
伊勢市初の女性宮司となった。